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『博多茶くら』西福製茶(株)~キラリと光る九州の逸品(1)

2015年12月2日14:23

日本茶を世界に向けて情報発信

nisi 和食が世界無形文化遺産に登録され、日本文化の評価の高さが改めて浮き彫りとなった。とりわけ日本茶は「おもてなし文化の最高峰」との声もある。来日観光客のお土産品としても常に上位の人気がある。

 「博多茶くら」(さくら)の店主・西宏史氏は、この文化の情報発信を積極的に行っている。別会社にて大手量販店に卸売を手がけるなかで、10年前に香港で行われた展示会日本食フェアに出店する機会を得た。その後、反響の高さに驚いた西氏の元に毎年のように催事への声がかかるようになった。

 海外の展示会にも積極的に出展している(中国、フランス、アメリカ、シンガポール、ロシアなど)。現在では、香港、マレーシアを中心に中国、オーストラリア、ロシア、ハワイ、マカオ、カンボシアなどに販売している。2012年には「福岡フードビジネス協議会」の発足に参画。他の食品企業と協力して福岡や九州の食品の海外進出に力を注ぐ。

 卸部門の西福製茶(株)は宏史氏の祖父・国祐氏が1936年に創業したもの。かつては小売店舗を5~6店舗展開していたが、量販店の台頭とともに卸売へと業態を変更してきた。

 こうしたなかで、12年前に現在の本店および工場が大雨により大きな被害を受けた。工場が再稼動できないほど深刻なものだった。これを機に卸売を中心に事業展開を行ってきた。一時は閉店も考えたが、海外で知り合った人たちの声が頭をよぎる。

tea_sakura 「日本茶の専門店が少ない。どこで買えばいいのか―」。西氏は「博多茶くら」を立ち上げ店舗内外装を一新し、情報発信の場にした。抹茶の飲み方を習える場所はたくさんあるが、日常身近な煎茶について学ぶ機会がないことも決め手となった。今では海外からの留学生などに「お茶のおいしい飲み方教室」なども積極的に行う。お茶を最もおいしく飲める温度は煎茶は80度、玉露なら50度が最適。業界の仲間とともに専用の急須も製作した。

 日本の学校や企業向けの普及にも努めている。敬老の日が近づくと幼稚園に出張して幼児たちに伝授する。おぼつかない手つきがいっそう祖父母たちの喜びを引き立てるという。
 西氏は地元に強い思いがある。宇治茶や静岡茶に知名度はおよばない八女茶だが、「玉露」は他地区を押しのけて最高賞を受賞し続けている。福岡の人々に、そのことを知ってもらいたい。
 将来は世界中のレストランで「コーヒー、紅茶、それともグリーンティー」という文化が根付くことを夢見る。

【鹿島 譲二】

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<SHOP INFORMATION>
博多茶くら
店 主:西 宏史
所在地:福岡市博多区博多駅前1-24-14
TEL:092-431-3272
FAX:092-451-2429
URL:http://www.hakatasakura.com/

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