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流通業界、市場変化の臨界点(26)

2015年8月26日09:58

楽しくない店には行きたくない

kaimono_img 逆に、従業員にやり甲斐を提供できない店は、絶対に楽しい店にはならない。
 モノ買いの主力である家族連れや若者、女性グループは、楽しくないところには行かない。楽しくないところに足を運ぶのは、暮らしにこだわりのない人か、移動手段のない人である。そしてこれらの人は、一般的にあまりモノを買わない人でもある。

 思い切った改革で店舗を変えない限り、店は楽しくならないし、楽しくなければお客はわざわざやっては来ないのである。つまり、“わざわざ”の店をつくらなければ、ローカル企業は生きて行けない。

 この「楽しくない問題」だが、総合スーパー(GMS)だけでなく、今やスーパーマーケットにも蔓延している。
 店舗が老朽化したにもかかわらず、経費節減だけにやたら熱心で投資を先延ばしし、売り場づくりにも商品選択にも無頓着。見込みのない景気回復と従業員の頑張りだけに期待して、何とかなるかもしれない明日を待っている経営者や、効率一辺倒でお客の情緒などまるで考えない経営者は少なくない。

 しかし、その選択では明日はやって来ない。今後のネット利用の拡大、高齢化によるリアル店舗利用の減少を考えると、楽しくない店への来店客はますます低くなることは間違いないからである。しかも、この傾向はジワリと高まるというより、あるときに一挙にやって来ると考えるべきである。

(つづく)
【神戸 彲】

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