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イオン、イズミが主導。第三極も台頭(4)

2015年8月4日14:22

 少子高齢化による市場縮小を背景に流通再編が本格化している。主導しているのはイオンとイズミの2強だが、中堅スーパー同士が組み“第三極”を目指す動きも顕在化してきている。7月には丸久とマルミヤストアが経営統合し「(株)リテールパートナーズ」を発足させ、さらに西日本の同業者に参加を呼びかけていく。ディスカウントストアやドラッグストアとの競争激化も再編を加速させる要因となる。

2年後、共同仕入会社

マルキョウと2年後メドに仕入統合 西日本鉄道とマルキョウも、第三極の一翼に位置付けられる。2013年12月、資本・業務提携し西鉄がマルキョウに10%を出資、仕入や資材、従業員教育などを共同化することで合意していた。
 5月からまず、西鉄ストアと菓子と雑貨の共同仕入を開始。2年後をメドに3社の共同出資で仕入会社を設立、新会社に仕入を統合する計画だ。
 両社の背中を押したのは、加速化してきた再編だ。マルキョウは九州SMきっての高収益を上げているものの、売上はジリ貧で、自主独立路線を将来も維持できるとは限らない。
 マルキョウ、西鉄ストアと佐賀県の(株)あんくるふじやの単純売上高合計は1,627億円。九州のSMグループでは、イオン、イズミ、サンリブ・マルショクに次ぐ規模になる。バイイングパワーを背景に仕入価格を引き下げ、イオンとイズミに対抗する。
 西日本鉄道はマルキョウとの提携強化の一方で、福岡、佐賀県内のスーパーを対象にM&Aを進める。

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整理淘汰避けられず

 いずれのグループにも属さない中間派のスーパーは、今後イオン、イズミの傘下に入るか、第三極に合流するか、あるいは自主独立路線でいくのかの選択を迫られる。自主独立を堅持できるのは、高質路線を掲げるハローデイやサンリブ・マルショクなど少数に限られ、品ぞろえやサービスに特徴のない中堅中小企業は整理淘汰の対象になる可能性がある。
 スーパーの15年度決算は、消費増税後の買い控えで業績悪化企業が増える見通しだ。上場企業ではイオン九州とMrMax、スーパー大栄が赤字転落し、マックスバリュ九州は大幅減益になった。非上場の中堅中小企業の業績はさらに厳しかったと見られる。16年度も経営環境の好転は望みにくい。17年4月の消費税率10%引き上げに向け、プレーヤーの数を減らす再編の動きが加速するのは必至だ。

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(了)

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