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イオン、イズミが主導。第三極も台頭(3)

2015年8月3日10:56

 少子高齢化による市場縮小を背景に流通再編が本格化している。主導しているのはイオンとイズミの2強だが、中堅スーパー同士が組み“第三極”を目指す動きも顕在化してきている。7月には丸久とマルミヤストアが経営統合し「(株)リテールパートナーズ」を発足させ、さらに西日本の同業者に参加を呼びかけていく。ディスカウントストアやドラッグストアとの競争激化も再編を加速させる要因となる。

中堅連合で対抗

 イオン、イズミ主導で進む再編と対抗し、中堅スーパー同士が手を組み“第3極”を目指す動きも台頭している。

marukyu_marumiya 7月発足のリテールパートナーズの最終的な目標は、西日本の中堅中小SMの大連合だ。本拠の山口県では圧倒的なシェアを持ち、経常利益率4.5%の高収益を誇る丸久の田中康男社長をマルミヤストアとの経営統合に駆り立てたのは、将来への危機感だ。県内のSMでは断トツとはいえ、近年はコスモス薬品やトライアルカンパニーなどの県外異業態企業が進出。消費者の生活防衛志向が定着するなかで、低価格を武器に同社のシェアを侵食している。「今は良いが、5年後、10年後は会社の存続すら危うい」。
 といって、大手の傘の下に入ることは、地域の顧客のためにプラスになるとは限らない。四国最大手の(株)マルナカは、経営状態は悪くなかったが、企業の将来性を考慮し、オーナー家がイオンに売却する道を選択した。だが、イオン色が強まったことで独自性が失われ、地域の顧客が離れていったと言われ、2,000億円を超えていた売上高は2014年2月期には1,780億円と後退を続けている。

目指すは西のアークス

 思いはマルミヤストアの池邊恭行社長も同じ。営業地域の大分、熊本、宮崎県では大手チェーンと地場企業が入り乱れての激戦を展開、単独で成長戦略を描くのは難しい、との危機感が経営統合に踏み切らせた。
 両社は営業地域が離れ、仕入や物流の統合メリットは少ない。両社長の視線は山陽道から九州、四国におよぶ広域チェーンづくりに向けられている。目標は、北海道と東北に店舗網のまたがるアークスグループだ。地域の事業会社の特徴を生かしながら、スケールメリットを追求できる分野は共同化する。「八ヶ岳連峰経営」と言われる、傘下に加わった地域スーパーの独自性を尊重するやり方で、イオンなどの大手を向こうに回し、地域でトップシェアを誇る。

(つづく)

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