流通NETIB

イオン、イズミが主導。第三極も台頭(1)

2015年7月30日15:14

 少子高齢化による市場縮小を背景に流通再編が本格化している。主導しているのはイオンとイズミの2強だが、中堅スーパー同士が組み“第三極”を目指す動きも顕在化してきている。7月には丸久とマルミヤストアが経営統合し「(株)リテールパートナーズ」を発足させ、さらに西日本の同業者に参加を呼びかけていく。ディスカウントストアやドラッグストアとの競争激化も再編を加速させる要因となる。

再建のショーウインドー

イズミの支援で店舗改装 「今までは無駄な値引きが多かった。品ぞろえさえしっかりしていれば、消費者は安売りしなくても買ってくれる」と力を込めるのは、スーパー大栄の北山茂樹・前社長(59)。2014年2月、常務営業本部長に就任以来、品ぞろえや発注方法の見直しを進めた結果、15年3月期の粗利益率は20.88%から24.74%と劇的に改善された。

 イズミによる支援で26店の改装をはじめ、情報システムの統合、「ゆめカード」の導入、生鮮ディスカウント「フレッシュ8(エイト)」の全日営業などの営業強化策を矢継ぎ早に実施。不採算店も一気に4店閉鎖した。

 「こればかりは計算に入れてなかった」と北山・前社長が苦笑するのが賞与の増額。イズミの山西義政会長の指示で、業績不振で減額していた賞与を元に戻した。「従業員が驚いたくらい。士気は間違いなく上がってくるでしょう」。

 前期は、改装費用や人件費の増額などで販管費が26.4%増加した。このため、経常利益の赤字幅が5億7,400万円に拡大したが、一連の営業強化策の効果が現れる今期は3億円の経常黒字に転換する見通しだ。

 イズミは売上高1兆円構想の一環として地方スーパーのM&A(合併・買収)を掲げる。業績不振や経営難のスーパーをグループに加え、自らはその盟主に収まる。少子高齢化による市場縮小と競争激化で、単独では立ち行かなくなる地方スーパーが今後増えるというのが同社の読み。スーパー大栄は、そうしたスーパー向けのショーウィンドーと位置付ける。店名や地域性は生かしながら、イズミの経営ノウハウを移植することによって再生させる。

(つづく)

| (2) ≫

<流通メルマガのご案内>

 流通メルマガは沖縄を除く九州地区の食品スーパー、ドラッグストア、ディスカウントストアなどの小売業の情報を、土日祝日を除く毎日タイムリーに配信しています。現在、1カ月間に限り無料で配信させていただきます。無料試読希望者は、下記のメールフォームでお申し込み下さい。

※「流通メルマガ」試読申し込みフォームはコチラ >>

NETIB流通 独自の切り口で流通業界の今を伝えるニュースサイト
 ※最新ニュースはコチラ⇒NETIB流通 トップページ


※記事へのご意見はこちら


― スポンサーリンク ―

トピックスの最新記事

一覧へ
  • MicroAdT用レクタングル