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流通業界、市場変化の臨界点(3)

2015年7月21日14:41

<九州の現状>

 「10%経済圏」と言われる九州だが、その競争現状は厳しい。まず、消費規模に比べて、店舗が多すぎるという現実がある。さらに、コンビニエンスストアや新型ディスカウントの台頭も止まらない。

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 全国には約1万8,500店舗あると言われるスーパーマーケットだが、九州には60社を超えるチェーン企業、100社近い独立企業がある。その総店舗数は、全国の11%にあたる2,100店舗前後と推計される。
 これは、典型的な店舗過剰状態である。今後の人口の減少、高齢化の進行を考えると、市場はさらにタイトになっていくことは間違いない。

 また、生鮮食品の産地であるがゆえに、その価格競争が極めて厳しい。加工コストのかかる生鮮食品の値入率が思うように取れないということは、その経営にとって大きな問題である。
 さらに、全国平均に比べて食費支出の絶対額も少ない。これらの事情を考えると、効率的な売上規模から見た適正店舗数は、1,500店舗程度になる。これは言うなれば30%近い店が過剰であり、業界は今後、生存のための大きな試練に直面することになる。

(つづく)
【神戸 彲】

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<プロフィール>
神戸 彲(かんべ・みずち)
神戸 彲(かんべ・みずち)
1947年生まれ、宮崎県出身。74年寿屋入社、えじまや社長、ハロー専務などを経て、2003年ハローデイに入社。取締役、常務を経て、09年に同社を退社。10年1月に(株)ハイマートの顧問に就任し、同5月に代表取締役社長に就任。現在は、流通コンサルタント業「スーパーマーケットプランニング未来」の代表を務める。

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