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大胆予測!九州流通企業5年後の売上高ランキング(中)

2015年7月8日07:00

<トライアルは2位保持>

traial2 2015年の売上に過去5年間の増減率をかけ20年にどうなるかを推定してみた。

 コスモス薬品は毎期、期末店舗数の1割を出店していく方針で、既存店伸び率がゼロで閉店がないと仮定すると、5年後には6,748億円になる計算。年率15%ずつ伸ばしていくと8,400億円を超える。九州では人口1万人に1店と高密度化を図る一方、全国展開を進め来期には中部に進出する。出店余地は「無尽蔵に近い」(同社)としており、8,000億、さらには近い将来の1兆円突破も夢ではない。

 トライアルは、14年3月期の売上高3,071億円に過去5年間の伸び率77.3%をかけると5,445億円になる。
 トライアルが今後5年間で過去5年並みの成長率を達成できるかどうか、不透明感がある。10年までの5年間で2倍に伸ばしたのに比べ、成長率は低下している。分母の売上が大きくなっただけでなく、急成長を支えた居抜き出店から新規出店に移行させているためだ。新店は居抜きに比べて投資負担がかさみ、用地選定から開業までの時間がかかる。出店ペースは落ちざるを得ない。
 収益性の低下で、拡大路線の修正を迫られる恐れがある。14年3月期の売上高経常利益率は0.95%と1%を割り込んだ。2期減益が続けば出店戦略の見直しは避けられない。これまでのような高い成長は難しくなりそうだ。

<イオン九州、ダイエー吸収>

hyou_s イオン九州は過去5年のマイナス6.5%成長率が今後も続くとすると、20年には2,264億円に後退する。9月から継承するダイエーの大型店24店の売上は推定約700億円で、5年後も横ばいと見なすと、合計で2,964億円。ダイエー店舗は老朽店舗が多く、実際には減収になる可能性が高い。成長力の底上げには、ダイエー店舗の活性化と新規出店がカギを握る。

 イズミは15年の九州地区売上高が2,245億円。これには(株)ゆめマートなど子会社への商品供給と「ゆめタウン」のテナント売上が含まれる。過去5年並みの成長率を達成すると、20年には2,548億円になる。
 イズミは1兆円構想を掲げ、積極出店と並行し地方スーパーのM&A(合併・買収)を進める方針だ。今期からは、スーパー大栄の売上がフルに寄与する。今後のM&A次第では売上がさらに膨らむ。

 ダイレックスは、前期の成長率が増税後の落ち込みで1ケタ台に低下したが、既存店売上は下期から上向いている。年20店以上の大量出店で今後も高成長が続く見通しだ。営業地域もサンドラッグの支援で関西から中部、関東に拡大する方針で、コスモスと同様、未開拓地域は無限に近い。前期の売上高1,441億円に過去5年の伸び率52.6%をかけた金額は2,200億円。

(つづく)

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