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大胆予測!九州流通企業5年後の売上高ランキング(後)

2015年7月9日07:00

<MrMaxは足踏み>

mrmax マックスバリュ九州は過去5年間並みの成長率の30.7%を達成すると1,932億円になる。ダイエーの食品スーパー14店の売上が推定約100億円で、5年後も横ばいだとすると2,032億円と2,000億円を超える。ダイエー店舗の継承で今、来期は新規出店を抑制する方針。

 サンリブの前期は7期ぶりに増収に転換した。今期は若松店、来期以降は小倉記念病院跡と直方市に出店する。並行して折尾店など既存店の改装を進めるが、売上は横ばいを確保するのが精一杯と予想される。

 タイヨーは2013年秋の上場廃止を機に売上拡大から利益本位の経営に転換、出店をストップし既存店強化に軸足を移した。前期は不採算店舗閉鎖もあって2.6%減の1,254億円と2期連続の減収になった。過去5年間は1.1%のマイナス成長だった。5年後にプラス成長に回復するかどうかは出店次第だ。

 ドラモリの5年後は1,728億円となり、15年の12位からサンリブ、タイヨー、MrMax、岩田屋三越をごぼう抜きして売上ランキング8位に浮上する。
 ドラモリは中国、四国に店舗網を拡大、広域チェーンへの脱皮を進めている。非上場のため資金調達力は限られ、上場ドラッグストアに比べて借入コストも高い。今後も成長し続けていくには、株式公開が欠かせない。

 MrMaxは前期の赤字転落を機に策定した5カ年の経営改善計画によると、最終年度の20年3月期の賃貸収入を除いた純売上高は1,200億円と5年間で6.5%増を見込む。不採算店の閉鎖を盛り込み、既存店の立て直しで収益改善を優先する。16年3月期は出店を見送る。5年後の売上高営業利益率を3%に引き上げるのが目標。

<勢力図激変も>

 変化の激しい時代。5年後の業界勢力図は激変していることも考えられる。2年後の17年4月から消費税が10%に引き上げられるのも波乱要因だ。
 高齢化の進展や非正規労働者の増加、消費増税で消費者の節約志向は今後も根強いと予想される。全所帯数の3分の1を占める年収300万円以下の低所得層の支持を背景に、ドラッグストアとディスカウントストアの低価格業態がさらにシェアを伸ばす。
 一方で、安さだけに満足しない消費者も少なくない。食の「安全」や「健康」「品質」「鮮度」を求めるニーズは増加する。多少値段が高くても、利便性を重視する需要が多いのはコンビニの成長が立証する。こうした需要を取り込んだ業者が5年後も生き残る。

 市場が縮むなか、中堅中小業者の整理淘汰は避けられない。イオン、イズミの両大手主導による再編が進む一方で、「西日本鉄道・マルキョウ連合」と、丸久・マルミヤストアの「リテール・パートナーズ」に代表される「第3極」づくりも始まる。今後5年間は企業間の合従連衡の時代になりそうだ。

(了)

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