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大胆予測!九州流通企業5年後の売上高ランキング(前)

2015年7月7日13:00

 (株)コスモス薬品、年商8,000億円突破か――。九州流通企業上位21社の過去5年間の成長率をもとに2020年の売上高を推定したところ、全国展開を目指すコスモス薬品が8,548億円と2位(株)トライアルカンパニーの5,455億円に大差を付け首位を独走する。(株)ダイエーの大型店を継承するイオン九州(株)は3位を維持する。伸び悩む既存業態をダイレックス(株)、(株)ドラッグストアモリの新興2社が追い上げる。少子高齢化で市場が縮むなか、2年後には消費税率10%増税が控える。業界再編は避けられず、勢力図が激変するのは必至だ。

<コスモス、過去5年で2倍>

hyou_s 【別表】は九州流通企業上位21社の2005年、10年、15年と5年ごとの売上高順位と20年の予想(年商1,000億円以上11社)。20年の数字は、15年の売上高に過去5年間の伸び率を単純にかけた。15年決算は一部推定を含む。株式上場のコスモス薬品と(株)マルキョウは15年の会社予想で比べた。イオン九州とマックスバリュ九州(株)は今年9月継承するダイエー店舗の売上分を加算した。

 過去5年間の売上成長率のトップはコスモス薬品の104.0%。大量高速出店で売上高を10年5月期の2,054億円から今期は2倍強の4,190億円に伸ばす。順位も10年には4位だったが、13年にイオン九州を抜いて首位に躍り出た。売上の約7割が九州域内で、04年には九州内での売上でもイオン九州を抜いた。10年前との比較では5.4倍。流通業界のパイオニア・ダイエーの草創期に匹敵する快進撃を続けている。

<ドラモリ、79%増で2位>

 2位はドラッグストアモリ(旧・ナチュラル)の79.1%で、トライアルの77.3%を上回った。ドラモリのビジネスモデルはコスモス薬品と同じで、医薬品で稼いだ利益を原資に食品と日用雑貨を低価格で販売する。09年3月期の539億円から10年596億、14年965億円と拡大、15年3月期は1,020億円と1,000億の大台に乗った。

 4位はダイレックスの52.9%。15年3月期は消費増税前の駆け込み需要の反動で既存店が1.8%減と落ち込んだが、大量出店で6.4%増の1,441億円と増収を確保した。

<半数弱がマイナス成長>

cosumos 5位は鹿児島県でスーパーセンターを展開する(株)ニシムタの32.3%、6位マックスバリュ九州30.7%、7位は福岡三越と合併した(株)岩田屋三越の23.6%、8位は(株)スピナを買収した(株)西鉄ストアの21.6%。岩田屋三越は福岡三越の売上を除くと7.3%のマイナス成長となる。以下、9位(株)ハローデイ12.0%、10位(株)イズミ13.5%、11位(株)MrMax 10.4%、11位(株)ナフコ6.6%までが5年前に比べ売上を伸ばした成長企業。
 14年4月期の売上高516億円で、売上ランキング21社外の三角商事(株)は29.3%増で、成長率順位7位だった。

 10社が5年前と比べマイナス成長だった。減収率の最高はマルショクの30.0%で、不採算店の閉鎖もあって長期低落が続いている。グループ企業の(株)サンリブもマイナス成長。イオン九州は14、15年2月期と2期連続減収で、5年間で6.5%落ち込んだ。エフコープ、(株)タイヨー、マルキョウと、(株)井筒屋、(株)博多大丸、(株)鶴屋百貨店の百貨店3社も減収組だった。

 マイナス成長企業が半分近くを占めるのは、売上上位企業の間でも企業間格差が拡大し、業態間・企業間の勢力交代が激しいことを示している。

(つづく)

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