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JRおおいたシティ JRおおいたシティ開業、週末2日で奮闘

2015年4月24日16:27

<人口比を考慮すれば、博多並の実績>

 今月16日にグランドオープンしたJRおおいたシティ(以下、シティ)が好調だ。オープン初日に約3,000人が行列をなし、11万6,000人が来客。初めての週末であった18日(土)は13万3,000人、19日(日)は雨天の悪天候のなか13万1,000人を動員。2日間で計26万4,000人を集めた。4年前の2011年3月3日に開業したJR博多シティ(福岡市博多区)は初日に22万人が来店。博多と比べれば約半分となるが、人口の差(福岡県500万人、大分県120万人)を考えれば奮闘しているといえる。

JRおおいたシティ

 シティは今回、客層や県外からの来店客の対象地域などを公にしていない。だが、オープン前から県内のほか、福岡と宮崎でテレビCMを流していることで、福岡からは列車利用の観光客、宮崎からは先月開通した東九州自動車道を利用した観光客などに狙いを定めていると見られる。記者が取材に訪れた21日は平日にも関わらず午前中から多数の来場者があった。推定7万人以上の来客があり、店内は混雑し、若者のカップル、母と娘、女友だちのグループ、家族連れが目立った。

 シティはアミュプラザのほか、映画館、東急ハンズのほか、温泉のシティスパてんくうなどがテナントとして入居。その他、JR九州ドラッグイレブンが海外からの育児玩具などを取り揃えた新業態「ベビーイレブン」を開業。当日は老夫婦がお孫さんにギフトを購入するなど、施設全体はファミリー層向けをターゲットにしているようだ。

JRおおいたシティJRおおいたシティ

<地元商業施設との相乗効果も>

 同店のすぐそばには百貨店のトキハ本店がある。ほぼ同時刻に足を運ぶとお年寄りが多く来店していた。地下の食品売り場で話を聞くと、シティ開業後、「客足の変化はほとんどみられない」とのことだった。「JRはせわしかけん(落ち着きがない)、やっぱトキハがよか」というのは来店客のおばあさんの話だ。そういう意味ではシティとトキハはうまく客層が分かれている。関係者の間では、トキハ本店はシティのオープンで売上の恩恵を受けるという声も上がっていた。

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 駅前のアーケード商店街の小売店などは開業の影響を多少受けているようだが、飲食店の多くはほとんど売上に変動は見られないとのことだった。21日正午の時点でJRおおいたシティの飲食店街は行列ができ、1、2時間待ちの盛況ぶりを見せていたことから、食事だけ商店街に流れてきている可能性も考えられる。24日には大分県立美術館も開館した。都心部はイベントが目白押しだ。

パークプレイス大分 一方で懸念されるのは郊外店。しかし、パークプレイス大分は13周年記念としてゴルゴ13をイメージキャラクターとして使用したキャンペーンを実施。開業13周年の特別企画として18日、19日の土日に13円グルメイベントを実施した。同施設の飲食店29店舗が参加し、1日先着500名限定で行った所、約700人が開業前に並んだ。「平日は多少の影響はありますが、週末はあまり影響はありません」と同社はコメント。ゴルゴ13の効果もあるのだろうか、シティの開業が刺激になり、大分の中心部に新たな需要を呼び、街全体が活性化しているのかもしれない。

 だが、まだ開業したばかりである。今後、どのように客の流れが推移するのかを見守っていきたいものだ。

【矢野 寛之】

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