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(株)ジャックコーポレーション 「現場主義」ジーンズ店が九州上陸(後)

2015年4月24日07:00

<今年はジーンズがトレンドになる予感>

ジーンズ&カジュアルが満載 “店はお客様のためにあり――”。これは44年前の創業時から変わらない。創業時、ジーンズは今のように普及してはいなかった。
 「先代は新しいものを、市場に出回っていないものを広めたいと明確な目標を持っていたようです」
 挑戦と革新の連続。当初は駅前を中心に出店していたが、その後、スーパーのテナントになり、郊外店となった。時流に合わせてその時代に合った出店の仕方を考えてきた。企業として生き残るための術であるのだが、このような姿勢も同社の礎となっている。

 今年はジーンズが数年ぶりにトレンドになろうとしていると村谷社長。
 「2007年にプレミアムジーンズが流行り、1着1万とか2万円のものが売れる時代がありました。それから8年、たんす在庫状態の方も多いでしょう。ジーンズもカジュアルな要素、シックな着こなしが求められるなかで、着こなしの幅が広がるという点でジーンズが取り上げられています」。
 デニム素材が注目されるなか、ジージャントップスを提案していく。かつて着ていた人にはジーンズのカッコよさを再認識させ、ジーンズのよさを知らない若者には“良さ”を伝えていく。単にジーンズを販売する店ではない。トレンドに合わせたジーンズ、着こなし方などを伝える「伝道師」のような役割をも担っている。

<福岡はアジアのゲートウエイ。今後も発展していく>

 「福岡は流行の発信基地。地域にパワーがあり、街全体が成長軌道に乗っています。アジアの玄関口ということで活気もあるので、我々は九州では福岡を九州1号店の地に選びました」と村谷社長は語る。村谷社長は東京大学法学部、同大大学院を経て、ジーンズ大手のエドウィンに入社。同社退社後、37歳で創業者である父から事業継承し、ジャックコーポレーションの2代目社長となった。
 現場主義を大切にする村谷社長は、福岡での新規出店から1カ月もたたない4月16日にはダイエー熊本店に九州2号店を出店した。熊本店でも売場に立った。
 “やると言ったらやる。出店すると決めたら計画通りにやる。現場に立つといったら立つ”。
 村谷社長の有限実行、そしてスピード感に溢れた行動力と現場力が同社の原動力になっている。「九州の目標は2年で30店舗まで拡大すること」。毎月1店舗以上のペースで出店しなければならず、ハードルは低くはない。だが、村谷社長の社業発展への思いと、その思いを共有したスタッフたちがそれを実現させてくれる、という可能性を感じさせる。マリナタウン店の雰囲気は明るかった。「働きやすい環境を心がけています」と村谷社長は自信を持って語る。「個性を活かした教育を心がけています。少々の悪いことは目をつむります。一人ひとりの個性、やりたいことを引き出せる環境にあると思います」。

 金沢生まれの会社が九州にジーンズ旋風を巻きおこせるか。村谷社長の手腕に注目していきたい。

(了)
【矢野 寛之】

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