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(株)クロスエイジ 農業を盛り上げてQボード上場を目指す(後)

2015年4月17日15:14

 (株)クロスエイジ――この社名には様々な年代の英知を掛け合わせるという願いが込められている。食と農の企画・コンサルティング、流通開発、消費者直販の3つの事業を手掛ける同社の藤野直人社長は、幼少からサッカー少年として地元で活躍してきた。高校から大学までは、柔道で自分を鍛えた。大学卒業の一年後に起業し、農業所得1,000万円を生み出す、中規模流通のシステムを組み上げた。

<農家の収入を上げる方法>

(株)クロスエイジ 国内では農業の平均取得は約130万円。それだけでは食べていけない。兼業すれば生活はできるだろうが、それでは日本の農業は発展しない。農業だけでも食べていける、農業を魅力的な職業にする、そんな世の中を生み出すこと。それがクロスエイジの使命となったのである。

 農家からみると、JAに出荷してもこだわりは評価してもらえないし、価格も相場で決められるので儲けがない。一方、直売所の売れる量はたかが知れている。消費者のニーズはあるのだが、販売先にアプローチする手段がなかった。その間にクロスエイジが入り、商品化の手伝い、販売先の開拓、物流の手配をするようになったのだ。

 現在、4パターンの農家とのお付き合いがあるという。農業法人などの出荷グループ、若手の農家、農業に参入してきた異業種企業、篤農家(農業に熱心な人や研究者)である。こういった農業の専門家とつながりを保ち、卸売りを担当している。

<今後の展望>

 「うちの会社の財産は、新卒・第二新卒の若手社員である。」
藤野社長は会社の特長をこう語った。同社では入社してすぐに、営業や商品開発のしくみを叩き込み、強固な組織をつくってきている。農家はビジネスパーソンではないし、販売先のバイヤー、運送会社も個性的な人物が多い。その間に入って事業を展開しなくてはならない。

 現在、同社では課長が1人で2億円ほどの農産物を売っているという。直売店舗『時や』の2店舗も若い社員で切り盛りしている。九州一円で仕入れ先の農家は約100グループ、スーパーや店舗、飲食店などの販売先が全国で約120カ所になるまでに成長を遂げた。

 現在消費されている食品の八割は加工品である。手軽で便利なものをと消費者は考える傾向にある。消費者のニーズとしては、セットもの、カットもの、キットものがある。そこで、を産地側にカット野菜や惣菜などの加工ができる工場を設けていきたいとしている。

 業務用、外食用を対応するにしても、下処理などをして一次加工しての物が当たり前になってきている。その辺を農家たちとどう企画して供給体制つくっていくかが今後のテーマである。加えて、余剰品や規格外をどう商品化して売り上げにつないでいくか、六次産業化(一次産業、二次産業、三次産業を合わせた物)をどう発展させていくかにも力をいれて考えていきたいとしている。

 いま掲げている目標は、売上高14億円を達成し、Qボードに上場すること。そして次のステップで全国にエリアを拡大し売上高100億円目指すこと。そのための仲間づくりとして人材育成にも大きく力を入れている。藤野社長の描く、日本の農業活性化の夢は果てしなく続いていく。

(了)
【村重 珠実】

≪ (前) | 

<COMPANY INFORMATION>
代 表:藤野 直人
所在地:春日市春日公園3-61-2
設 立:2005年3月
資本金:2,800万円
TEL:092-985-6266

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