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(株)セブン&アイホールディングス もし、イトーヨーカドーが出店すれば九州はどうなる?(中)

2015年4月16日07:00

<流れるCMは出店を意識?!>

セブンイレブンの店舗 イトーヨーカドーの親会社は、コンビニエンスストア「セブン-イレブン」を運営する(株)セブン&アイホールディングスだ。セブン-イレブンは福岡には30年以上も前から出店し、地域に根付いている。“車で道を走ればセブン-イレブンに当たる”というのは言い過ぎだが、福岡は836店舗(15年3月末)と全国でも7番目に多い。これだけ多く出店していれば、グループのスーパーが進出しようとも違和感はないのだが、同社は近年、福岡のテレビCMにて、セブン-イレブンのみならず、イトーヨーカドーのCMも流している。鹿児島県内でも同様のCM放送が確認された。その目的は定かではないものの、出店を前にテレビCMでイトーヨーカドーの名前を認知させる狙いがあってもおかしくはない。

 グループ企業のセブン-イレブンを例に挙げると、「セブンカフェ」が1年間で7億杯売れたことが話題となった。セブンカフェは13年1月~14年2月末までの13カ月での累計販売数を4億5,000万杯としていたが、1年間で2億5,000万杯増加させたことになる。「さらなる品質の向上と2台目設置店舗の増加」を理由に、販売数が伸びたようだ。
 セブンカフェは13年9月までに全店に導入され、15年2月期は全店でフル稼働したことも背景にはあるが、単純に7億杯を期末店舗1万7,491店で割れば、1店舗あたり年間約4万杯、月間約3,000杯、1日あたり100杯以上売る計算となる。正確な数字ではないものの、セブン-カフェが来店の呼び水になっていることを裏付ける。昨年10月にはドーナッツも関西地区を中心に販売。現在、約3,200店舗に導入されている。

 「次はどのようなコンテンツを持ってくるのか!」と、恐れられる同社の緻密な販売戦略。しかし、ただの思いつきではなく、何十年もの間、試行錯誤を経たうえでの現在の成功がある。セブンカフェは20年以上前から出しては止めるなど、試行錯誤を繰り返して現在のかたちとなった。その間、ローソンやファミリーマートなどの競合店は独自のカフェを世に出していたが、焦ることなく、商品開発に注力したとみられる。その結果、爆発的なヒットを生んだ。
「自社でのマーケティングもさることながら他社の動向を見ているのでは」と語る業界関係者もいるほど。「イトーヨーカドー」の九州地区での出店計画も、実際のところは水面下でかなり前から進められていたのかもしれない。

(つづく)
【矢野 寛之】

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