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(株)セブン&アイホールディングス もし、イトーヨーカドーが出店すれば九州はどうなる?(前)

2015年4月15日13:33

<ヨーカドー出店検討で面食らう地場小売業者>

九州大学箱崎キャンパス (株)セブン&アイホールディングスの(株)イトーヨーカ堂(本社:東京都千代田区、鈴木敏文会長、戸井和久社長)が総合スーパー「イトーヨーカドー」の九州出店を検討している。候補地として上げられているのが福岡市東区の九州大学箱崎キャンパス跡地だ。同社子会社が同跡地の再開発に手を上げているのだが、もし、イトーヨーカドーの出店が実現すれば、同跡地のある周辺地域は、イズミのゆめタウン博多、イオン九州のイオン香椎浜などの大手GMSに加え、ドン・キホーテ、ルミエール(三角商事)などのディスカウントストアも乱立する一大激戦区となる。出店地はJR箱崎駅、福岡市営地下鉄箱崎九大前駅、貝塚駅から徒歩圏内という好立地もさることながら、商業施設のみならず、医療施設、分譲マンションなども建設される予定である。“オーバーストア状態”ではあるものの、小売業にとっては、計算できる集客もあり、出店したくなる要素が詰まっている案件だ。九大跡地、再開発用地に出店が決まれば、話題性も十分あり、九州1号店にふさわしいことは言うまでもないだろう。

 イトーヨーカドーは今まで、西は広島の福山市止まりだった。九州地区は、ディスカウントストア、ドラッグストアなどの新興業態が乱立し、イオン、イズミなどの大手GMSが既に地盤を形成する、”日本の小売業の縮図”と揶揄されている。それだけに九州での出店は消極的だと思われていた。今回の検討がもし実現したとしたら5年後の2020年になる。時期は先だが「ヨーカドーは出てこない」と踏んでいた小売業者らは、同社の動きに面食らった。「さすが鈴木会長だ。我々が思いも付かない動き、常に先を見据えた動きをしてらっしゃる!」と業界関係者は称賛しつつも警戒心をあらわにする。もし、イトーヨーカドーが出店すれば、九州の勢力図が変わる可能性があるだけに、今回の出店検討を注視しているようだ。

(つづく)
【矢野 寛之】

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