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イオン琉球(株) イオンライカム店を4月25日開業、40周年の節目に見つめる未来(後)

2015年3月20日07:00

イオン琉球(株) 坊池 学 社長

 沖縄のイオン琉球(株)は3月1日で設立40周年を迎え、4月25日にはイオンライカム店がオープンする。今まで人材育成の職種に従事していた坊池学社長は、「変えてはいけないもの、変えざるものがあります。我が社では、変えてはいけないもののなかで、“従業員の豊かさに対する貢献”は特に力を入れてやっています」と語る。苦難を乗り越え地域に密着した企業として発展する今後を探った。

<末吉路線を継承、業務改革に注力>

teiketusiki 坊池社長就任後、かねてから前任の末吉会長が取り組んでいた業務改革に力を注ぐ。「無駄な作業をなくすという基本的なことを少し強化しました。タイムラグもあり、成果は思ったほど残せてませんが、事業規模が大きくなり、我々も会社をあげて取り組んでいる」と語る。

 営業戦略面では、海外からの観光客需要、いわゆるインバウンド対応に力を注ぐ。
「年々増え続けるインバウンド需要に対応するため、4月にオープンするライカムは大きな力を発揮してくれると思います。グループをあげて対応を行ってきていますが、我々は特にオムニチャンネルの準備を進めています」。リアル店舗に特に力を入れるのは当然のことだが、インターネット、スマートフォン、通販などと連動しながら情報発信を行っていくことに重点を置いている。

 また、坊池社長は「わが社にとって、人材は一番の宝です。今年は特に人材面の強化を図って行きます」と語る。具体的には働く人たちの知識と技術を高めていく。
 「特に人から人へ情報がしっかりと伝わること、コミュニケーション能力の向上が、企業の成長に繋がります。私はそこを大事にしていきたいです」と語った。人事畑を経験したこともあり、働く人のことを考えた業務改革にも力を入れているようだ。

<アジア1のリゾートモールを目指す>

 イオンモールライカムは在日米軍専用ゴルフ場だった泡瀬ゴルフ場跡地のアワセ土地区画整理事業区域の商業ゾーンにオープンする。ライカムの名の由来はかつて北中城村比嘉地区に置かれた琉球米軍指令部の英単語のRyukyu Command Headquartersの頭の文字の「RY」「com」を組み合わせた名称。一帯はライカム地区と呼ばれ、同モールとライカム地区の間の交差点も「ライカム」と表記されている。

 同社は同モールの各店舗となるイオンライカム店を運営する。
 「ライカム店は海、空、風、緑といった自然の恵みがモールを包み込む、アジアNo.1のリゾートモールを目指します。sit&Relaxのコンセプトで、既存のイオンのGMSとはひと味違った感覚が味わえると思います」と語る坊池社長。「ライカム店は沖縄ではじめて『なりたい明日のために、納得して買うことができる“幸せ”を提供する』をコンセプトにしたイオンの新総合業態“イオンスタイル”を展開します。今後、同店を我が社の旗振店にしていきたい」と考える。
 沖縄だけが持つローカルと、グローバルを合わせ持つ独自の“ベストグローカル”を追求した商品とサービスで年間1,000万人~1,800万人の来客を見込む。

 沖縄県は約150万人の人口を抱えるなか、2014年の沖縄県入域観光客数(流動人口)は705万6,200人と前年比で10%の伸びを見せた。
 特に海外からのインバウンドが大きな伸びを見せ、14年は89万3,500人と前年比で62.2%増となった。中国からの観光客が11万3,400人と前年比137.2%増という脅威の伸びを見せた。今年2月の春節期間も相当数の中国人観光客が訪れ、賑わいを見せた模様。円安が観光客の増加を導いているのは言うまでもないが、今年は夏にかけて、さらに多くの観光客が訪れることが予想されている。
 それゆえに沖縄の注目度は今後高まっていくのは間違いない。そのなかで設立40周年の節目に、巨大なリゾートモールの誕生は県外からも注目を集める。

 また、3月12日にはライカム地区“地域振興連携包括協定”締結式が行われた。今回の“地域振興連携包括協定”は、北中城村、沖縄市、北谷町の3市町村と商工会、商工会議所により今年2月16日に設立された「ライカム地区地域振興連絡協議会」とイオンモール(株)、イオン琉球(株)の3者で締結し、8つの項目に関して協同し地域活性化に取り組むもの。具体的には(1)観光に関すること、(2)文化・芸術の振興に関すること、(3)地産地消の推進、地産品の販売促進に関すること、(4)環境活動の支援に関すること、(5)地域社会の活性化に関すること、などに取り組む。
 開業まで2カ月を切った同モールに注目が集まりそうだ。

(了)
【矢野 寛之】

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