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花の香酒造(株) 30代の杜氏社長の挑戦(前)~「701」を世界一の日本酒へ

2015年2月2日14:19

 熊本県北部に位置する和水(なごみ)町。九州自動車道「南関インター」近くの同町にある花の香酒造(株)では、30代の若き社長と若いスタッフが“世界一のお酒”をつくるために日々奮闘している。100年以上続く歴史ある酒蔵であるが、それまでの製造方法、販売ラベル、PR方法を含めて一新した。従来にはない新しい酒造メーカーとして、国内外から注目を集めている。

<創業113年の老舗の6代目の挑戦>

花の香酒造 神田清隆社長 熊本県玉名郡和水町の花の香酒造(株)は1902(明治35年)創業の老舗の酒造メーカーである。6代目の神田清隆社長は、現在38歳。今から4年前の2011年5月に34歳の若さで蔵元の6代目となった。工場で働く製造スタッフも若く、平均年齢は31歳。20代の社員2名を含む5名のスタッフが元気に働いている。

 従来、酒造メーカーの多くは還暦を過ぎたベテラン杜氏(とうじ)が複数在籍し、経験と勘に基づく酒づくりというイメージが強い。だが、この会社はそのようなイメージを一新し、若きスタッフで酒づくりを行っている。「伝統は守り、新しさを追求する」という神田社長の言葉にあるように、常に新しいことに挑戦している会社だ。

神田社長は高校卒業後、父親の経営する酒蔵を継がずに、飲食の道へ進んだ。東京の飲食店で修行をし、その後、福岡県内で飲食店を経営する実業家になった。飲食店経営の傍らで劇団員活動も行うなど多忙な日々を過ごしていたが、急遽、事業承継する事態となった。そして経営していた飲食事業を売却し、この酒蔵の6代目となる。酒づくりの経験はまったくなかったが、自分で会社を経営した時の経験がある。飲食店経営を通じ、「お客さまが何を求めているか?」ということをダイレクトに知ることができたことが財産であり、武器となった。
事業承継時、同社のメイン商品は清酒「花の香」。日本酒がメインの酒蔵だったが、時は焼酎ブームで、日本酒の需要は減少傾向にあった。
そこで、神田社長が取り組んだのが、質の向上。「中身の表現をしっかりとすれば、日本酒は必ず売れる」――と、神田社長は品質の向上に取り組む。「あれ、これ日本酒何だけど、飲んでみてとても美味しかったー」という声が聞きたくて、不眠不休で商品の開発にあたった。そこで開発されたのが、昨年11月に発売した「701」「702」シリーズである。

(つづく)
【矢野 寛之】

| (後) ≫

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