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カカオ研究所 さかえ屋元社長夫妻がチョコ専門店(前)

2015年1月19日15:22

<移動販売車にてこだわりのチョコを提供>

カカオ研究所 2014年12月11日、福岡県飯塚市東徳前にチョコレートショップ「カカオ研究所」がオープンした。出店地はJR飯塚駅にほど近い閑静な住宅街の一角。駐車場の数台分のスペースに置かれた菓子工房となるコンテナと木製の移動販売車が店舗だ。

 カカオ豆から焙煎し、チョコレートに仕上げるという珍しい専門店のカカオ研究所では、チョコレートドリンク(同店ではカカオドリンクと呼ぶ)を飲むことができる。カカオ豆と砂糖のみで作られたドリンクは超濃厚。口にした瞬間、「こんなカカオドリンクは初めて」と驚く人が多いとのことだ。
 従来、同系の飲料はカカオバターなどを入れることで味の調整を行うが、同店はそれを行わない。カカオドリンクは、日本ではめずらしい本場イタリア製の溶解機を使って提供している本格派だ。同店のチョコレートは、厳選されたカカオ豆をあらゆる工程を経て製品に仕上げていく。店内にはカカオ豆の産地であるベトナム、パプアニューギニア、ニカラグアの豆を使ったそれぞれのチョコレートがある。苦味があったり、酸味があったりと、微妙な味と香りの違いを愉しむことができる。購入前に試食も可能で、コーヒーのみならず、お酒に合うチョコレートの組み合わせも教えてくれる。今まで福岡にはなかった専門店の登場で、チョコ好きの人のみならず、とくにワインが好きな方には朗報と言えよう。

 実はこの店舗の経営者は(株)さかえ屋の元社長夫妻。元社長の中野利美氏がチョコレートの製造および研究を手がけ、元副社長の妻・中野富美子氏が店を切り盛りする。オープンして1カ月が経過したが、店舗には噂を聞きつけて訪れたチョコファンに加え、昔の仲間たちが続々と集まってきているとのことだ。

<脳出血を乗り越え、開業に至る>

カカオ研究所 中野夫婦 「あの一件(銀行とのトラブル)以来、中野君に会いに行くのを躊躇していたが、友達の1人がブログで中野君がお店をオープンさせた情報を掲載していたので、飛んできた」というのは、中野利美氏の高校の同級生たちの話。一切、告知を行わず、口コミのみでのスタートであったのだが、自然と高校の同級生のほか、大学時代の仲間、菓子業界の友人、地域の仲間たちが続々と店舗を訪れてきた。中野夫婦の人柄の良さが自然と店舗になびいているようにも感じられた。
 さかえ屋の創業家出身である利美氏は、同社の経営悪化の責任を取り、4年前に会社を退任した。その際、銀行からの個人破産により、自宅はもとより不動産など個人名義の財産すべてを失った。すべてを否定され、何もうまくいかなくなり、自らの裁判が行われる最中に軽い脳出血に見舞われ入院し、以後、家に引きこもる時期もあった。

(つづく)
【矢野 寛之】

| (後) ≫

<お問い合わせ先>
カカオ研究所
URL:http://cacaoken.com/

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