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幕を切った九州流通再編(1)

2014年10月6日07:04

<イオン、レッドキャベツを子会社に>

イオン(株)、(株)レッドキャベツ イズミが今年1月末、スーパー大栄の筆頭株主になったのに対抗するかのように、イオンが9月22日(株)レッドキャベツを連結子会社化、九州流通業界の再編が始まった。
 家計は消費増税後、節約志向を強めており、物価高や天候不順も加わって7月以降、小売り店頭では売上の落ち込みが加速している。一連の動きは消費環境が一段と厳しくなることを見越し、中堅中小スーパーが大手の傘下で生き残る道を選んだことを示す。大手による地方スーパーの「囲い込み」が本格化し、業者の整理淘汰が始まったことだけは間違いない。

 イオンは9月22日付けでレッドキャベツの第3者割当増資を引き受け、発行済み株式の86.7%を取得、連結子会社にした。マックスバリュ九州の出口博取締役、赤木正彦取締役ら3名を常勤取締役に送り込み、出口氏は代表取締役副社長、赤木氏は専務管理本部長に就いた。

 「今は単独でやれているが、5年後、10年後を見据えると難しい。従業員の将来を考え決断した」とレッドキャベツの岩下良社長(34)は話す。岩下社長の実父でレッドキャベツ創業者の故義之氏は旧ジャスコ(現イオン)の出身。そんな親近感もあってイオンに今年に入って提携を持ちかけたという。

 故岩下氏は1984年8月、脱サラして下関市でレッドキャベツを創業。生鮮食品の安売りで急成長し、店舗網を山口、福岡県から九州北部に拡張、2000年代前半にはハローデイと並んで新興食品スーパー(SM)の雄と目された。しかし、08年2月志半ばの61歳で病死。後を受け継いだ長男の良社長は先代の“負の遺産”の処理に追われることになる。先代社長の積極経営で有利子負債が09年7月期末には85億7,100万円と月商の3.13カ月分に膨れ上がり、自己資本比率はわずか8.0%しかなかった。

 良氏は先代の拡大路線と決別、新規出店を抑制し借入金返済を優先するなど内部固めに力を入れてきた。有利子負債は13年7月期には79億600万円、月商換算で3.08カ月分に縮小したが、半面で売上は伸び悩み、14年7月期はほぼ横ばいの316億円。

 不採算店の閉鎖を進めたため、自己資本の蓄積が進まず、13年7月期の自己資本比率は9.3%と4年前に比べ1.3ポイント改善されただけ。財務内容が悪いため新規出店は年に1店を出すのが精一杯だった。

(つづく)

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