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江頭エーザイ、江頭政男の挑戦(後)

2014年8月26日09:58

<「かかりつけ薬局」として地域医療に貢献>

 本業である調剤部門・ドラッグストア部門もお客から高い支持を得ている。本店のある大川市は、生産高日本一を誇る家具の街。しかし、家具業界を取り巻く環境の厳しさから働き口のない若年層が市外へ流出し続けている。大川市における2010年の65歳以上人口の割合は、超高齢社会の定義とされる21%を大きく上回る28.6%だ。「地域医療」に広く貢献することを目指す江頭エーザイは、大川市という高齢化が進む地域にどっしりと根を下ろし、地域のお客の健康で豊かな生活の実現への努力は惜しまない。

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 江頭エーザイは、まさに地域の「かかりつけ薬局」だ。お客と密にコミュニケーションをとりながら、お客の健康管理のためにこれまで培ってきた高度な調剤技術と超広域面分業薬局として積み重ねてきた経験でお客の健康管理を担う。調剤薬局とドラッグストアが隣接していることを活かした調剤薬と一般用医薬品の飲み合わせの管理や個人の薬歴の一括管理のほか、個人の体質や症状にあった薬の処方を行ってくれる。
本店の調剤薬局は、今のところ面分業薬局と呼ばれる形態を取っている。面分業薬局は門前薬局やマンツーマン薬局に比べて、複数の医療機関から処方せんを受け付けるのが一般的だが、江頭エーザイ本店は毎月60カ所、年間では、小さな診療所なども含めると200もの医療機関から処方せんを受け取る。これほど多くの医療機関から処方せんを受ける調剤薬局は珍しい。しかも、本店へは柳川病院や久留米大病院・佐賀大病院といった遠くからも処方せんがFAXで送られてくる。患者はFAXで処方せんを送ってもらったあと、本店へ足を運び調剤が完了するまでのあいだ、買い物をして過ごす。「常連のお客様は、少し離れた医療機関で受診しても、待ち時間は買い物をするからとうちへ処方せんを回して下さいます」と江頭会長。かかりつけ薬局冥利に尽きるというものだ。

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<9月3日、医療モールを2階にオープン>

 9月3日には、本店2階部分に医療モールを開設する。3日の整形外科オープンを皮切りに、10月には眼科、12月には耳鼻咽喉科をオープンする予定だ。医療モールの開設は地元住民の願いでもある。地元に整形外科や眼科がないため、受診する際には少し足を伸ばさなければならなかった。しかし、今回の医療モールの開設で遠方に行かずとも治療が受けられるようになる。地域の方々のさらなるお役立ちのため、江頭会長が整形外科と眼科の誘致に尽力した結果だ。江頭エーザイはお客のニーズに応えこれからも進化し続ける。高齢化が深刻化するここからが真骨頂。江頭エーザイの戦いぶりが楽しみでもある。

(了)
【山崎 由梨奈】

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